「力のかかった梁の見える家に住みたい」
そんな思いで家を建ててくれる所を探していました。
2009年夏、いつもの様に買い物帰りの本屋さんでインテリア雑誌をチェックしていました。
目にとまったのは、今まで国内では見たことのない太い梁、真っ白な漆喰の壁、石の床。
これだ!と思いました。
自分の好きとは、色やクドサが違いましたが、「梁」に関してはこの会社しかないと思いました。
しかし、会社の住所を見てがっくり。埼玉からは交通の便の悪い石川県ではありませんか。
でも、どうなんだろう?とりあえず電話してみました。
事務の方に、むげに断られることもなく、パンフ等を送って下さるとのこと。
社長さんにいたっては「遠方経費を出してもらえば建てますよ」とのこと。
秋には事務所見学、そして2010年春から本格的な打ち合わせが始まりました。
土地が斜面地なので色々大変な事はありましたが、
経験豊かな設計士さんによって使い勝手の良い間取りになりました。
女性視点の動線や細かな工夫が気に入っています。
高基礎なので、これからの季節の床下の結露がどうか観察したいと思っています。
色はこだわりました。黄ばんだしっくいの壁に真っ白の窓枠や建具が綺麗です。
太い梁の塗装は見事です。木目が美しく浮かび上がり、真新しい木とは思えない
雰囲気が出ています。冬を越して梁にもヒビが入り、つなぎ目に隙間がでてきました。
塗装のメンテナンスが楽しみです。
床の色にもこだわりましたが、最近赤みが増したように感じます。経年変化なのでしょう、
少しずつ表情を変えていく床材です。
キッチンの色も打ち合わせ通りの色にしてもらうことが出来ました。
赤みの強い茶色は出しにくいとのことです。落ち着いているけど、何だかお洒落なこの色が
すごく気に入っています。
キッチンの引き出しは本当に綺麗に出来ています。取っ手はくど過ぎるデザインのものを
選んでしまったかな?とも思いましたが、キチンとした角とよく合って品良くまとまっていると
自画自賛です。今はシンクの水栓が少し遠くに感じられるので大きなサイズの物を探しています。
こうやって、ますます自分サイズのキッチンに仕上がっていくのでしょうね。
洗面台も収納力のある物を作ってもらいました。
気に入った大きな鏡も家の引き渡し日までに見つけることが出来てよかったのですが、
残念なことにアンティークのブラケットの位置がおかしいのです(泣)。
これはどうにかならないのか?壁の部分的リフォームでどうにかなるのか?
可愛そうだけど、このブラケットはなるべく見ないようにしています(泣)。
居間のシャンデリアのセンターも微妙にとれていないのです。
ここは、家の顔なのでキチンとすべきでした。
ユーティリティの電気も、棚の上ばかり照らす結果になりました。普通にセンターで良かった
のではと思っています。
ロフトは金額的にも迷ったところですが、梁の見せ方が綺麗でとても気に入った所になっています。
ロフトの手すりも太めで迫力があります。アンティークキルトを掛けたりして見せ方を楽しんでいす。
家造りに関わって下さった方々に感謝しています。特に大工の光山さん、約半年も地元を離れて
のお仕事、お疲れ様でした。3.11の地震の時は怖い思いをされたと思います。
最後はレンジフードのへりを作られていましたね。よく思い出して、私も撫でたりしているんですよ。
光山さんをはじめ、職人さんたちのセンスや技術、経験が「いい仕事」として形になっています。
皆さん、こんなに遠くまで、本当にどうもありがとうございました。
そして、気谷さん、これからもメンテナンスのアドバイスどうぞよろしくお願いします。
埼玉 T.K
(2012年4月記)
画像の拡大はこちらです。
画像の拡大はこちらです。
建物の詳細はこちらからご覧ください。